ジャンボン・メゾン

2021/01/05 15:32

#スペアリブ
#イベント
#岩出山家庭ハム

明けましておめでとうございます。
本日の初仕事は「スペアリブ」を焼く事から始まりました。
スペアリブは、初代の今野泰一が
ジャンボン・メゾンを立ち上げる
きっかけとなる商品です。
戦後貧しい環境で育った初代は
いつも「腹いっぱい食べたい」と思っていたそうです。
その頃、偶然見た映画の一部で
海賊が骨付き肉をむさぼりつく姿が目に焼き付いたと。
それが、47歳になったころ
水稲農家一本では食っていけないと判断した時
真っ先にこの「肉の塊」の記憶が蘇ったと言います。
それがジャンボン・メゾン設立のルーツとなる話で
スペアリブが、そのカタチになった商品なのです。

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#あ・ら伊達な道の駅
#仙台オクトーバーフェスト

設立以来、宮城県古川の長者原サービスエリアの上下線に鎮座し
ジャンボン・メゾンの炭火焼きで提供するスペアリブとバーベキューが始まるや否や
この「アウトドア・スタイル」の事例が無かったことから
商品を求める行列が出来るようになりました。
炭火焼きは、遠赤外線効果で中はふわっと外はこんがりカリッと仕上がります。
食べるとジューシーでスパイシー。炭火で余分な脂をじっくり落とすので
見た目よりもあっさりしていて、女の人も一本ペロリと食べられる軽さ。
20年前、朝から晩まで顔を上げられられないくらいの行列は一日続きました。

その評判を噂で聞き
訪れたチャンスは「仙台オクトーバーフェスト」出店のお話でした。
東北のハム・ソーセージというカテゴリーで東北6県から2社だけ選ばれる難関でした。
そこで待っていたのは、スペアリブを求める長蛇の列。
焼いても、焼いても、追いつかない。途中品切れになりそうなので
岩出山からスペアリブを追加発注の手配を何度したことでしょうか。
ピーク時に出た数は1,000本/1日。スペアリブの焼き場では熱中症ややけどが発生。
体力に自信があった殿方がぶっ倒れるような過酷な現場でした。

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#コロナ

しかし、外イベントにここ近年
私は危機感を感じていました。
年々暑くなる、灼熱の太陽の光。
気温はどんどん上がり
命の危機さえかんじるようになった炭火の熱さ。
同時に、宮城県内の外イベントが多すぎて
飽和状態になって来ました。
土日となれば、何かにつけてフェスが開催されるようになり
私たちも呼ばれればなるべく出るようにしていました。
2018年、私は「試し」に全てのイベントに出店してみて
売上と経費、そしてそれに奪われる時間と体力の比重を検証した結果
今後のイベント出店というスタイルを辞める方向で考え始めました。
多分、今後物理的な理由(地球温暖化に伴う気候変動)とイベントの飽和状態から来る、集客の減少による売り上げ低迷を予測しました。

そして、2020年。

別な形ではありましたが、
外のイベントは100%中止となり
ついに自分の考えていたことが
現実となりました。

昨年、スペアリブの製造はほぼやらず、
在庫を出すことだけに専念し
年末には「完全品切れ」となりましたが、身の丈の売り方が出来たと思っています。
今までだったら、
持っている体力と気力を超えてまで
作っていましたが、それを辞めたら楽でした。
今まで、どうしても先代の「当たり前」の基準が崩せずにいました。
何かきっかけがあれば、会社をミニマルにしたいと考えていて
それが、流行りの疫病がきっかけとはなりましたが、色々な事を決断する良い機会となったのす。

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#ミニマリスト
#断捨離
#シンプルな会社
#在庫を持たない
#食品ロス


2021年の最初の決意表明をします。
私達、ジャンボン・メゾンは
今年度から、外のイベント(アウトドアスタイル・炭火焼き・テント販売)を
一切、参加しないと決めました。

理由は、上記で述べたことと
近年気になっていた
「ゴミ問題」のことが理由です。
イベントで大量に出る、プラスティックの容器、袋に数年前から疑問を抱き
ゴミが極力出ないスタイルでイベントできないものかと試行錯誤。
信頼できる仲間と「量り売りマルシェ」を始めました。
その特徴的スタイルは「お客様が容器を持参する」ことと「好きなものを好きなだけ買う」ということ。
この量り売りマルシェを始めてから
イベントで大量のゴミを出す時代はもう終わったと感じました。

大きな二つの理由が、自分の中ではっきりとしたので、イベントは出ないと決めることができました。
例え、オファーがあったとしても
その条件の中に「ゴミが大量に出る」だったり
「天気に左右される」「食品ロスが出る」というリスクが出店者側にゆだねられるとしたら、イベント参加は難しいと判断しました。

これから、スペアリブの炭火焼きは
#あ・ら伊達な道の駅 のみの販売になります。
通年で食べられますので、こちらでお買い求め下さい。

長い間、イベントに通ってくださったファンの皆様。
長年、支えて頂きました。
本当にありがとうございました。
これからは、自分の理念と共に別なスタイルで出店。
皆様とまたお会いできるよう努力してまいります。

感謝。



ジャンボン・メゾン
代表取締役
高崎 かおり