ジャンボン・メゾン

2020/04/10 11:57

ジャンボンメゾンは、初代が水稲の農家を辞めて
47歳の時に立ち上げた手作りハム工房です。
ハム作りを、誰に教えてもらったら良いかすらわからないまま
ただ小さい頃観た海賊映画のワンシーンの映像の記憶だけを頼りに
独学でハム作りを始めました。


その後、色々な文献を読みあさっては試作し
従来のハム作りの常識には見向きもせず
自分に合うスタイルを追求し続けた毎日でした。


ある日、その様子を「面白い」と尋ねてきた方がいました。
それをきっかけに百貨店の催事に初出店
お祭り騒ぎで売り場を盛り上げました。
大手食品会社の社長に、イベントのやり方、
見せ方、試食の出し方を学び、
ディスプレイに凝るようになりました。



何年かすると、百貨店のギフトをやってみないかと声をかけられました。
その頃では珍しい「手作り」のハム・ソーセージは大変珍しがられ
当時の生産技術では追いつけない数の注文が殺到し
不眠不休でギフトを出荷しました。



次に舞い込んできた話が「イベント」です。
イベントで岩出山家庭ハムを焼き売りする提供の仕方。
ここでも初代は「ただ温めただけではつまらない」と
アウトドアスタイルを提案。
炭火で焼くことにしました。


しかし、炭火で焼いて美味しい商品を作りたくなり、スペアリブを考案。
朝から晩まで途切れない行列と戦う、大ヒット商品が生まれました。


その後スペアリブはお客様のご要望でパック詰めの商品化。
ネットで販売したところ、生産が追いつかずネット販売は断念。
身の丈で勝負することにしました。


現在、スペアリブは、
岩出山の「あ・ら伊達な道の駅」で常設され
岩出山の定番商品となりました。



時は流れ、初代が年を重ねてきて、世代交代の頃となりました。
三姉妹の真ん中の娘が初代の意思を継ぎ
会社設立25年目に2代目を継承しました。


2代目が手がけたのは、
自社トップブランドの「和ハム」です。
原材料を大崎市の漢方三元豚を使用した
一頭から20セットしか作れない限定商品です。
(WAHAMは商標登録済みです。)


時代が微妙に変わっていく中
売り場での商品アピールにとどまらず
飲食店にも積極的に卸して料理人と意思を語り合い
岩出山家庭ハムの「良さ」をアピールしています。

その活動は宮城・仙台にとどまらず
全国へと広がっています。

2016年には
秘書の「接待の手土産」の展示会に出展。
全国でベスト100に選ばれました。

試行錯誤を経てたどり着いた
「日本人が作る
日本人のためのハム・ソーセージ」
ぜひ一度御賞味いただけたら嬉しいです。